足を踏み入れたとたん,広い空間を感じさせる展示構成.屋内外を通して壁に掛けられた7枚のパネルと「東京都江戸東京博物館」(1993)「スカイハウス」(1958)「ハワイ海上都市」(1971)の3点の模型が,この建築家の歩んできた道程を語る.こうした中で注目すべきは,菊竹が追求してきたテーマであるHabiter(アビテ=フランス語で‘住まう’の意)−「アクアポリス」(1975)「海上都市」(1960,63)「樹状住居」「都心型住居」などのプロジェクトである.“市民にとって好ましい環境”をシステム化し,イデオロギーとして描き得るという菊竹の信念が,この空間に提起されている.